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グラップラー刃牙の作者の企画に対する考え方が面白い!

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グラップラー刃牙の作者とは

高校卒業後、陸上自衛隊に入隊、約5年間パラシュート隊(空挺部隊)に所属。

1982年25歳の時、漫画家を志し退役。

30歳の時、小池一夫主宰の劇画村塾に入門、キャラクター論を学ぶ。

格闘技漫画「グラップラー刃牙(バキ)」を『週刊少年チャンピオン』に連載。

その他の作品に「メイキャッパー」「餓狼伝」「バキ」などがある。

「とっておき」を温存しない

最初の週刊連載の時は、苦しんで苦しんで、なかなかストーリーが生まれなかったです。

一度、吐血も、してますし。

……そのことを、かみさんとかに話せるのも、最近になってなんですけどね。

今なら、笑える。

「昔の結核の作家みたいで、カッコいい」。

『グラップラー刃牙』を描いて100話いったとき、「あ……これは、偶然じゃない」と思えたんです。

100回も偶然はつづかない。

数字を見た時に、はじめて実感できました。

それまで、案が出なくなると、

「今までは、ただの偶然だったんだ」

「たまたま、ここまでこれただけかもしれない。俺、生み出す力なんて、何もないんじゃないか?」

そんな風に思うことが、しょっちゅうだったんだけど、100回をこえて、自分の力を、信じられるようになった。

漫画家の人、それに他の職業でも表現に関わる人には、そうかもしれないでしょうけれど、だいたい、それぞれ「伝家の宝刀」を持っていますよね。

「チャンスが来たら、コイツを出そう」という、とっておきのネタ。

そういうのって、もし持っているなら、すぐにでも出したほうがいいんですよ。

それは、よくわかった。

ぼくも、そうだったんです。

『グラップラー刃牙』をはじめる時に、最高のライバルとして、飛びうしろまわし蹴りができるジャイアント馬場っていうのを想定していたんです。

これが出てきたら、どれほどスゴイかと。

で、ずっとあたためてた。「いつか出そう」って。

ただ、ストーリー展開上、どうやら、このままだと崩壊が見えていると感じた時、「あぁ、この状況を救うのはコレしかない」出すしかない、と腹をくくったんですよ。

財産を出してしまうわけだから、不安と言えば不安だけど、他に手はない。

あとのことは、あとのこと、あとで考えればいい。

ところが、それを出しおわったとたんに、ヒョッと「とっておき」のものが、いきなり生まれたんです。

ま新しいやつが。

え? なんだこれ? と思いました。

「とっておき」用の椅子ってひとつしかない、ということに、気づいた瞬間でした。

今の「とっておき」を温存していると、次の「とっておき」は、座れない。

だったら、出してしまえば、すぐに席は空く。

精神構造がどう作用してそうなるかはわからないけど、ぼくは今もそう思っていますし、今まで実際にそうでした。

1年先? 2年先? 考えてない。

長期的な視野、ほとんどない。

「来週の企画を、どうおもしろくしようか!」

「あの企画、どう見せて、どう終わらせるか!」

今も、そういうことばっかり考えてます。

だから、料理の素材と一緒で、いいアイデアが出たら、その端から、どんどん出す。

鮮度が高いうち、感動がナマナマしいうちに出す。

キャリアを重ねると、苦しみの質も変わってくる。

今はちょうど、前よりも高いハードルをこえるということが、楽しくなってきています。

「こえられるだろうな」という予感を持ってます。

過去であの時代に戻りたいっていう場所は、一か所もないですよ。

30歳を境に、いつも、今がいちばんいい。

戻りたい場所はないですね。

「この先に行きたい場所だらけ」ですよ。

ここ1~2年は、同じことを続けながらあがっていくということに、獏たる予感はあるけど、あがっていくその角度にものたりなさを覚えていて、もうちょっと、急角度であがってみたい、というやりかたを、するようになってきました。

自分の作品を、どう企画していくのかも考えるようになってきて……。

仕事のハナシをしてる時、今はおもしろいですね。

あ、もちろん、仕事ははやくおわらせて、プライベートな時間を持ちたいとは思ってますよ?

でも、仕事で楽しんでいる自分だって、もちろん、まちがいなくいる。

考えてみたら、オトナは起きてる時間の半分以上が仕事なんだから、仕事に遊びがなかったら、きっと、人生、かなりヤバイってことですよ。

「ちょっとやりすぎかな?」というぐらいまで、仕事をやらないと、今度は、「遊び」がおもしろくないんですよね。

遊びから得るチカラが、少なくなってしまう。

仕事してないと、遊びに飽きちゃうから。

多少は苦しんでおかないと、両方ともたいした収穫がなく、終わっちゃう。

「ちょっとやりすぎ」ってくらいが、仕事も遊びもちょうどいい。

いま、昼の1時過ぎから話してますけど、今朝は8時まで仕事してました……。

仕事を眠い目こすって頑張るんだけど、終わった瞬間、その、何もしないでいられることに浸っていたくて、もったいなくて眠れなかったりする。

30分ぐらい、何にもしないことを満喫したり(笑)。

そのぐらい仕事をやったあとって、何でもないことを話していても吸収力が違う。

頭がよく回転しているなぁって思います。

興奮しているんでしょうね。

矢沢さんは、自分に対しても、人に対しても、仕事に対しても、遊びに対しても、ものすごい愛情を持っていますよねぇ。

愛のあるやつは、強い。

愛のないやつはダメでしょ。

ダメなやつって、おそらく、愛のない人のことでしょう。

ぼくは長い間ずっと、念のあるところに道ができていくと思っていたんです。

どうやら世の中を動かすその「念」は、愛があってのものじゃないかと思う。

強い念を持つって、愛がないと無理ですよね。

強い憎しみにしたって、強い愛がないと出てこない。

だとすると、愛が大きい人は、大きな仕事をするだろうし。

ぼくがどのぐらい大きな愛を持っているのかは、これからまだまだ問われていくだろうと覚悟してますけれど。

矢沢さんには、ずっと、その愛を感じているんです。

仕事中とかも曲をいろいろ聴いたりするんですけど、ぼくにとって、矢沢さんの曲って、速いテンポのものを聴いても、バラード聴いても、ぜんぶ、「マーチ」なんです。

行進曲であり、「がんばれ」の曲。

どれ聴いても、高ぶることができる。

そんな存在ですよ。

「あの人と並び、あの人を追い抜きたい」と思う。

どんな風に勝負したらいいかわかんないけど、それ、絶対やりたい。

このインタビュー記事は2002年のものですが、『とっておきを温存しない。いいアイデアが出たら、その端から、どんどん出す。』という言葉が、いまの自分に印象残りました。

というのも、アイデアはたくさん考えているけど、「これはいまじゃない」「あれやってからにしよう」「このアイデアは取っておこう」などグダグダ考えてしまうことがあり、アイデアを行動に移すことができていなかったからです。

このインタビュー記事を読んで、まずはどんどん行動していこうと、決心しスッキリしました。

皆さんもいいアイデアが出たら、その端から、どんどん出すこと意識してみるといいかもしれません。

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